2008年は順調にスタートしましたか?

最近は気温がぐっと下がり、寒い毎日が続いていますね。暦の上では、大寒といって一番寒い季節です。この寒さを乗り越えて二週間くらいすると立春、暦の上で春を迎えるわけです。体を冷やさない様に気をつけて生活しましょう。

 

私達が寒さにじっと耐えている間に猛威をふるうのが“インフルエンザ”です。“おおぞら太陽クリニック”でも今週は多くのインフルエンザの患者さんが来院されました。今シーズンは10月後半からインフルエンザの感染者が出て、とても早い時期に小流行がありましたが、それだけでは済まない気配です。本格的な流行はこれからかもしれません。実は私(院長)はインフルエンザの研究をしていました。インフルエンザウイルスを人工的に作ったこともあるのですよ。東京大学医科学研究所の河岡先生らが確立された方法ですが、本当に簡単にインフルエンザウイルスが作れてしまうのです。実験室では作ったり、殺したりウイルスを思うがままに扱えるのですが、実際の流行となると人間にはコントロールできず、ウイルスにはなかなか勝てません。

 

こんなインフルエンザウイルスから身を守るためにはどうしたらよいでしょうか?

まず大切なのは、毎年予防接種を受けることです。インフルエンザワクチンは前年度の流行ウイルスの情報を参考に、次の流行ウイルスを予測して作っています。インフルエンザウイルスのタイプは毎年変わりますので、ワクチンは毎年接種する必要があります。接種後、免疫がしっかり立ち上がるまでには4週間くらいかかりますので、11月くらいまでには接種しておくのがよいと思います。一度、接種するとウイルスから体を守る抗体と呼ばれるタンパク質が3-6か月間血液中に十分量保たれますが、その後徐々に抗体の量は減っていきます。

 

流行期に気を付けることは、まずは昔から言われているように手洗いとうがいです。インフルエンザは通常飛沫感染といって、感染者の鼻や口から飛び散った飛沫(つばや鼻水の細かい粒子と考えて下さい)から感染します。飛沫は患者から周囲1mに飛び散りますから感染者に近寄らないことが肝心です。家族内に患者がでた場合は患者にマスクをさせて患者自身にも鼻をかんだ後などに手洗いをさせると良いでしょう。

 

インフルエンザ流行期はちょうど受験シーズンと重なります。先日も受験生をかかえるご家庭で、インフルエンザ感染者がでて受験生にうつるのをお母様は大変心配しておられました。家族内に患者がいて、患者との接触が避けられない状態での感染予防には、タミフルやリレンザの予防投与も有効です。患者との接触後、できるだけ早く治療量の半分の薬を7-10日間飲んで感染を予防する方法です。ワクチン同様、一般的には保険が使えず自費診療となりますが必要な時は御相談ください。

この寒さを乗り切れば、春はもうすぐ。しっかり体を温めて風邪やインフルエンザにかからないよう注意して過ごしましょう。

 

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